伊賀焼 松山陶工場の土鍋
こんにちは。
だんだん朝晩が肌寒くなり、そろそろストーブでも準備しようか
アウターは何時着ようかなど色々考えておりますが、そんなのがなんか楽しいです。
さて、そんな冬支度の一つとして妻が土鍋を購入しました。
これまで我が家の鍋は、子供が小さかったことから火傷を心配し、
調理鍋で調理したものを取り分けて食べるスタイルでしたが、
子供も成長し鍋を囲んでも大丈夫だろうとの
判断から新たに購入いたしました。
伊賀焼 松山陶工場の土鍋
土鍋と他の陶器と大きく違うのは、直火にかけれる事ではないでしょうか。
直火に耐えれる安価な大量生産の土鍋の粘土には、
ペタライトという物を粘土に混ぜて、
急な熱膨張を抑え割れないようにしているようです。
ペタライトを混ぜた粘土は素地自体がガラスのような質感となり
一気に温度が伝わる為、
本来の土鍋の持ち味であるじっくり火を通しながら
具に味を入れる事ができなくなります。
また釉薬にも熱膨張を抑える為、
素地と同じようにペタライトを混ぜないといけなくなり
透明感が失われ見た目も損なわれるようです。
伊賀焼 凹凸のある素地
直火が当たる素地部分は凹凸のある土そのものの質感です。
この素地が熱を一気に伝えるのを抑え、食材にじっくり火を通します。
また、熱への強さを左右するのが長石という鉱物の含有にあるようで、
伊賀の粘土にはその長石があまり含まれていないとの事。
そのまま焼成する事が出来るのはそんな理由からだそうです。
艶やかで深みのある飴釉
無垢な透明感のある飴色の釉薬は細孔を覆うため
凹凸に応じてコントラストができ、より深みを感じます。
ニラともやしをどっさり入れた鶏鍋や強火で白濁させた博多風の水炊きなど
私は鍋が大好きでよく作ります。
これから頻繁に使っていく事で貫入が入り、より愛着が湧きそうですね。
さあ来年あたりは新居のデッキで、
この土鍋を囲みおでんでもしているのでしょうか?
工事が滞りなく完成し、そうなる事を祈りつつも
もう少し借家での生活も楽しもうと思います。
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